SAIONとは
大規模ライブをも制する
ハイパワー&ハイレスポンス
大きな音は歪むことなく、小さな音は明瞭に、あらゆる音をクリアに再現。スピーカーシステムはシアター環境に合わせてカスタムメイドされており、大規模な音楽ライブイベントにも対応する圧倒的なポテンシャルを備えています。
先進の音響テクノロジーで
作品の魅力を生き生きと描き出す
先進のサウンドプロセッサー「Q-sys」によって音響バランスを自在にコントロール。各作品にあわせて最適に調整したサウンドで製作者の意図を忠実に表現。
作品が持つ魅力を細部に至るまで味わい尽くすことができます。
思わず息をのむような空気感、
言葉を忘れるほどの臨場感
舞台に立つ役者の息づかいまで感じるような空気感、あるいは熱狂するオーディエンスとともにライブ会場で音楽を浴びているような臨場感。映画という枠を越えて多様化する上映コンテンツにおいても、その真価は鮮やかに発揮されます。
SAION -SR EDITION-とは
音楽家・坂本龍一氏による監修
「SAION」の良さをそのままに、日本人で唯一アカデミー賞作曲賞を受賞した世界的音楽家・坂本龍一氏が音響を監修し設計しました。さらに、SAION -SR EDITION-を搭載する109シネマズプレミアム新宿の館内で使用する楽曲も坂本氏が書き下ろしました。
「曇りのない正確な音」の追究
坂本氏監修の下で、細部までこだわったカスタムスピーカーや最高品質のアンプ、特注のスピーカーケーブルなどから構成しているサウンドシステムは、そこにスピーカーやスクリーンがあることを忘れさせるような、リアルで自然なサウンドを生み出します。
細部までこだわったサウンドシステム
色付けの無い高精細な音を生み出す
カスタムスピーカー
- 高域にベリリウム、中域にカーボンファイバー、低域に特殊ペーパーコーンを使用した究極の3ウェイメインスピーカーシステム
- バンドパスにバックロード方式を加えた究極のハイブリッド・サブウーハーシステム
- 高域に 8 つのシルクドームをラインアレー状に配置、低域に特殊ペーパーコーンを使用した究極の同軸 2 ウェイ・サラウンドスピーカーシステム
Linea Researchの
日本初導入の最高品質のパワーアンプ
- クラス D の限界を超えた現存のパワーアンプで最も音質の良いものを選択。圧倒的な増幅感と比類なき情報量がスピーカーのポテンシャルを最大限に発揮させます。
特注のスピーカーケーブル
- パワーアンプとスピーカーをつなぐケーブルにも最大限こだわり、パワーアンプで増幅された音声情報が最もクリーンな状態でスピーカーに届く線材、太さ、芯数を調査、スペシャルなケーブルが誕生。
Profile
坂本 龍一Ryuichi Sakamoto
1952年、東京都生まれ。78年『千のナイフ』でソロデビュー。同年『YMO』を結成。散開後も多方面で活躍。映画『戦場のメリークリスマス』で英国アカデミー賞を、映画『ラストエンペラー』の音楽ではアカデミーオリジナル音楽作曲賞、グラミー賞、他を受賞。
常に革新的なサウンドを追求する姿勢は世界的評価を得ている。
環境や平和問題への言及も多く、森林保全団体「more trees」の創設、「東北ユースオーケストラ」を立ち上げるなど音楽を通じた東北地方太平洋沖地震被災者支援活動も行っている。
主な映画音楽の作品に、『シェルタリング・スカイ』(90)、『ハイヒール』(90)、『ファム・ファタール』(02)、『トニー滝谷』(05)、『レヴェナント:蘇えりし者』(15)、『怒り』(16)、『天命の城』(17)、『あなたの顔』(18)、『MINAMATAーミナマター』(20)などがある。
2023年3月28日逝去。
Ryuichi Sakamoto's Comments
映画館やミラノ座・新宿への思い
60年代後半、僕は新宿の高校に通っていたので入学した当初から大きな好奇心をもって新宿を隈なく徘徊しました。
入学した4月には新宿中のJazz喫茶を訪ね歩いてお気に入りの店をいくつか決めて早速出入りし始める、制服制帽のまま。次に新宿中の映画館をチェックし、その上映傾向を調べる。人生であれほど映画をたくさん観たのもやはりこの高校生活の期間でした。
新宿で学んだものは僕を根本的に変えたと思います。60年代末は音楽、演劇、映画、文学、学問など、あらゆるものが劇的に変革された時期であり、その中心が新宿だったのです。
このプロジェクトに参画頂いた理由
僕が信頼する音響システムを提供する会社を運営する友人からこのプロジェクトに声をかけられました。彼らと一緒なら本当にクヲリティーの高い音を提供する映画館にできるだろうと思い、監修者として参加することにしたのです。また、常に最高の音響作りを目指す彼らを指名した109シネマズさんの姿勢にも共感しました。音響システムはスクリーンの後ろにスピーカーを組んでいますが、高性能サウンドシステムと高度なチューニング技術により、スクリーンの存在を感じない、「曇りのない音」を目指し設計されています。スピーカーはもちろん、オーディオケーブルやアンプなど細部にこだわり、最上の音響を楽しめる劇場ができたと自負しています。
映画文化・フィルム映写機への思い
109シネマズのみなさんと意見交換をした際に、「日本ではフィルムの上映ができる映画館がほとんどなくなっている、いまこそ、改めてフィルム上映のできる映画館をつくってほしい」と提案したことを真剣に受け止めていただき、チームのみなさんはすぐに35mm映写機を調達してくれました。フィルム映画の文化を継承するためにフィルム上映も可能なシアターがここに用意されています。本物の映画愛にあふれた方々が作り上げた劇場です。