Concept

ここにしかない、できごと。

「109シネマズプレミアム」は、鑑賞前に過ごしていただくロビー空間、音響環境、
シアター内の特別な座席など、鑑賞体験全てにおいて新たな価値を提案するシネマコンプレックスです

新たなロゴはスクリーンや舞台をモチーフとした左右に拡がるラインを配置
ハイスペックで上質な鑑賞体験を通じて、世代を問わず多くの方々に、
どこまでも拡がる感動をお届けしたいという思いを表現しました

ロゴカラー「TIMELESS GOLD」

この映画館で得られる没入体験が、時間を超越し、
色褪せることなく記憶に残り続けるように、という願いを込めております

音響監修・坂本龍一氏の
コメント

映画館やミラノ座・新宿への思い

60年代後半、僕は新宿の高校に通っていたので入学した当初から大きな好奇心をもって新宿を隈なく徘徊しました。
入学した4月には新宿中のJazz喫茶を訪ね歩いてお気に入りの店をいくつか決めて早速出入りし始める、制服制帽のまま。次に新宿中の映画館をチェックし、その上映傾向を調べる。人生であれほど映画をたくさん観たのもやはりこの高校生活の期間でした。
新宿で学んだものは僕を根本的に変えたと思います。60年代末は音楽、演劇、映画、文学、学問など、あらゆるものが劇的に変革された時期であり、その中心が新宿だったのです。

このプロジェクトに参画頂いた理由

僕が信頼する音響システムを提供する会社を運営する友人からこのプロジェクトに声をかけられました。彼らと一緒なら本当にクヲリティーの高い音を提供する映画館にできるだろうと思い、監修者として参加することにしたのです。また、常に最高の音響作りを目指す彼らを指名した109シネマズさんの姿勢にも共感しました。音響システムはスクリーンの後ろにスピーカーを組んでいますが、高性能サウンドシステムと高度なチューニング技術により、スクリーンの存在を感じない、「曇りのない音」を目指し設計されています。スピーカーはもちろん、オーディオケーブルやアンプなど細部にこだわり、最上の音響を楽しめる劇場ができたと自負しています。

映画文化・フィルム映写機への思い

109シネマズのみなさんと意見交換をした際に、「日本ではフィルムの上映ができる映画館がほとんどなくなっている、いまこそ、改めてフィルム上映のできる映画館をつくってほしい」と提案したことを真剣に受け止めていただき、チームのみなさんはすぐに35mm映写機を調達してくれました。フィルム映画の文化を継承するためにフィルム上映も可能なシアターがここに用意されています。本物の映画愛にあふれた方々が作り上げた劇場です。

坂本 龍一 Ryuichi Sakamoto
1952年、東京都生まれ。78年『千のナイフ』でソロデビュー。同年『YMO』を結成。散開後も多方面で活躍。映画『戦場のメリークリスマス』で英国アカデミー賞を、映画『ラストエンペラー』の音楽ではアカデミーオリジナル音楽作曲賞、グラミー賞、他を受賞。常に革新的なサウンドを追求する姿勢は世界的評価を得ている。
環境や平和問題への言及も多く、森林保全団体「more trees」の創設、「東北ユースオーケストラ」を立ち上げるなど音楽を通じた東北地方太平洋沖地震被災者支援活動も行っている。
主な映画音楽の作品に、『シェルタリング・スカイ』(1990)、『ハイヒール』(1990)、『リトル・ブッダ』(1993)、 『ファム・ファタール』(2002)、『トニー滝谷』(2005)、『一命』(2011)、『レヴェナント:蘇えりし者』(2015)、『怒り』(2016)、『天命の城』(2017)、『あなたの顔』(2018)、『MINAMATAーミナマター』(2020)などがある。